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美術館に秋が来た🍁

はじめまして!田川市美術館の篠﨑と申します。
1ヶ月前までは30℃前後の気温でしたが10月も後半になると暑さもやわらぎ、過ごしやすい気候になってきましたね!
さて、秋といえば運動や読書なんといっても芸術
1回目の投稿から随分と間隔が空きましたが…
今回は、私が「芸術の秋」に相応しい、美術館情報をお届けします♪
(見出しのイチョウは昨年11月の写真です!)

秋のはじまりは毎年恒例の公募田川美術展


田川市美術館の秋のはじまりは毎年恒例の「公募田川美術展」
今年で59回目となる本展の後期が、本日より開幕しました!
17歳(高校2年生)以上を対象とする公募展で田川市内外から毎年多くの作品が寄せられる本展。後期は、書道・日本画・写真を展示しています。また、入賞作品はジャンルを問わず、前期・後期ともに中央展示室にて展示しています。

様々なジャンルの貸館展示

10月末から週ごとに、様々なジャンルの貸館展示が開幕します!

  1. 第12回 藤本サチ子押し花会員展 心に残る風景

  2. iPhone写真展「30」~サーティー~

  3. 村上浩・寿美 二人展

  4. 八女和紙現代アートと灯り展

  5. 第35回 MOA美術館田川児童作品展

秋季連続企画の開幕

そしていよいよ11月2日(土)から、「コールマイン未来構想 記憶を紡ぐ――炭坑文化の未来を考える」展が開幕します!
今回は本展の見どころを紹介します!

筑豊を代表する作家の貴重な作品を展示

上野英信の現存する唯一の版画2点をはじめ、『サークル村』の表紙を手掛けた千田梅二の版画、そして山本作兵衛の記録画など、筑豊の文化を象徴する作家たちの貴重な作品を多く展示します。

上野英信《昇坑》1956年

道具、写真、幻灯など多彩なメディアによる展示

炭鉱労働者の象徴的な道具であるキャップランプ、日本炭鉱労働組合によって幻灯化された上野英信原作 挿絵本『せんぷりせんじが笑った!』のリメイクDVD、本橋成一や広川泰士といった著名な写真家たちの作品など、様々なメディアを通じて、立体的に炭鉱文化をご覧いただけます。

キャップランプ(宇部市石炭記念館蔵)

現代作家の視点から見る「筑豊」

筑豊の歴史を象徴する作品に加えて、現代作家たちによる「筑豊」をテーマにした作品も展示します。藤堂は友人の故郷である筑豊のボタ(選炭後の廃棄物)を用い、新たな価値を見出す作品を制作しました。國盛麻衣佳は松原炭鉱住宅の部材や田川産の石炭を使用し、かつての炭鉱の記憶を未来へと紡ぐ作品を創り出しています。現代作家の視点から再解釈された「筑豊」の姿をお楽しみください。

藤堂《筑豊ボタ》2020年、photo: 伊奈英次
國盛麻衣佳《見てきたもの》2023年

また、本展は多くのイベントも開催予定です!
イベントについてはまた次の機会にご紹介します😁

「芸術の秋」ぜひお楽しみください!
皆様のご来館を心よりお待ちしています。